リアル台湾な食堂 ～丸玉食堂～

所用で神戸へ。
ポーアイでの用事を済ませ、夜、若いのに親分肌の１８０氏と三ノ宮センター街のマクド（関西なので）で合流。
久々の再会に話しは弾むものの、ＪＫ／ＪＨばかりの店内で、我等は浮き捲くりで、場所を変えようということになる。
元町方面に歩きつつ飯でも食うかということになり、やって来たのは「丸玉食堂」という台湾料理の店。


十数年前、偶々入ったのを切っ掛けに、料理が旨いのと店の雰囲気が気に入り、幾度となく訪れてる店。
１８０氏は丸玉初体験ということのなので、王道的なメニューを頼んで、彼の評価を窺うことにする。

ＪＲ元町駅降下（南側）を神戸駅方面に進むと、派手な電飾のパチンコ屋や飲食店が立ち並ぶなか、全く飾りっ気がなく、注意して進まないと素通りしてしまいそうなくらい地味で薄汚れた店が、そこにある。

観光客の殆どは、少し南下した場所にある中華街か山手にある洒落た店に行くだろうから、この店は、地元率が高い。
場末の雰囲気が漂ってるけど、客は多く活気がある、不思議な店。
週末の昼時は、豚足を摘みに老酒を飲みながら競馬新聞チャックしてる、みたいな親爺達が幾人もいたりする。


店内は、細長く、入り口付近のテーブル席には、何時も“予約席”の立て札が置かれているが、実際、予約客が来たのを見た験しがなかったりする。
大人数で行くと、予約席の札をあっさり退けて「ここどうぞ！」って云われる。


今回は、二人なので、うち等の席は、奥に近いカウンター。
店の奥の方は、調理の煙と煙草の煙で澱んでる。
席に座り辺りを眺める。
禿のオヤジに腰の曲がったオババにごっついオッサンに会計で３０００円を３０００万円っていうオバハン、何時もの面子が働いてる。

見たことないオバハンが注文取りに来る。
メニューは？｡｡｡あっいけねっ、この店メニューないんだった！（一部サイドメニューは貼り出し有り）入るとき、入り口のショーケースをチェックしてなきゃならないんだぁ（地元のヒトは、そんなん見ずに食べなれた品を普通に頼むんだよね～）。
入り口のショーケースを覗きに戻るけど、ガラスは汚れ放題だし、サンプルは埃塗れだし、全く参考にならないんだよね～ｗｗｗ。
１８０氏は、ちょっと引き気味だし、「おいおい大丈夫なんかいなぁ｡｡｡」みたいな言葉を口走ってるし､､､しめしめ、オイラの思惑通りだわ。
掴みはＯＫ、あとは料理の味でどんでん返しといきたいなｗｗｗ

頼んだのは、腸詰め／手羽先／老麺／焼そば／炒飯／青菜炒め、だ。

腸詰めは、例えるなら、甘みのあるサラミかな。
醗酵ダレに付けて喰うとピリ辛に変わり、これはこれで旨い。
添えられたシャンツァイと一緒に喰うのもいいな。


手羽は、小ぶりで、揚げて塩胡椒したシンプルな味。
これは、まぁ普通だな。


老麺は、腰のない平麺の上に玉子／野菜／海鮮／肉の餡かけのったもの。
味付けは薄味でくどくなく食べやすい。
麺が、大量に茹でたモノの作り置きなのでダメダメだけど、トータルとしては何故か旨いんだよね。



焼そばは、麺は老麺と同じ作り置きで、具は、野菜／木耳／レバー／海鮮なかんじ。
味は、オイリーだけど薄味で食べやすい。
レバーが入ってるところが台湾ぽぃかな。


炒飯は、これも大量に作ったものを作り置いてて、注文により炒め直すパターン。
具は、肉／野菜少々でシンプルな外観。
米は、パラパラでなくねっとり玉になってる。
でも旨くないかというとそうでもなく、トータルバランスとしては悪くない。


青菜炒めは、青菜（種類は不明）／肉少々／木耳少々をたっぷりの油でさっと炒めたのも。
油ひたひたでエグそうだけど、これも意外にあっさり食べられる。


一通り食べ終えて１８０氏に感想を聞くと、「料理は旨いし雰囲気もいい、そんで安いのがなおいい。いい店教えてくれてアリガト。また来るよ！」だと。
いや～、こんな風に云われるのは、連れて来た者にとっては最大の賛辞だよな。

麺／飯は作り置きだし、皿は劣化して黄ばんでるし、スープ用の寸胴には得体の知れんものが浮いてるしで、細かいことが気になるヒトには向かない店だと思うけど、料理の味／店の雰囲気ともに凄く味があってオイラは大好きな店だ。
これからも店が続くかぎり、三ノ宮に行けば足を運ぶだろうな。
台湾には行ったことないけど、こんな店在るんじゃないかな、きっと在るよ、と思わせる店だよ。

同名の店が北長瀬通にもあるけど、そことここは無関係らしいよ。
何処かに仲が悪いとも書いてあったなぁ。
北長瀬の店は、小奇麗だから、女性／子供もOKだと思うけど、オイラは、断然、元町の店が好きだな。


「丸玉食堂」
場所：神戸市中央区元町高架通１－１２４
時間：１１時～２０時５０分
定休：月曜・火曜不定休